Daily Report · Vol.001
2026年4月21日(火) · CG / VFX 業界動向 · AI業界トピック
Autodesk Wonder 3D:テキスト/画像から3Dアセット自動生成、Maya・UE5・Blenderに出力
Flow Studioに生成AI「Wonder 3D」が追加。テキストプロンプトや参照画像から3Dキャラクター・プロップを生成しOBJ/STL/USDで出力。Autodesk公式によると学習データはユーザーデータ非使用。無料枠で月15件まで生成可能。
MayaのMotionMakerに馬のAIモーション追加。数秒でベースアニメーションを自動生成
Maya 2026アップデートでMotionMakerに馬アーキタイプが追加。ウォーク〜ギャロップをAIが秒速で生成しそのまま編集可能。鹿・バイソンなどにも流用できる。既存の二足歩行・犬アーキタイプに続く拡張。
AutodeskがRADiCAL(AIモーキャップ)の中核技術・IPを完全取得。Webポータルは7月に閉鎖
単眼カメラ映像からFBXアニメーションを抽出するAIモーキャップのパイオニアRADiCALを完全買収。既存WebポータルはRADiCAL Coreとともに2026年7月6日に閉鎖予定。データのダウンロードは今のうちに。
DaVinci Resolve 21パブリックベータ公開(NAB 2026)。AI顔変形・ピント後付けなど8機能追加
NAB 2026直前にBlackmagic DesignがResolve 21ベータを無料公開。VFX向けAI新機能:Face Age Transformer(老化/若返り)、Face Reshaper、CineFocus(ボケ再現)、Motion Deblur、IntelliSearch、Blemish Removal。FusionはUSD SDK 25.11 / Hydra 2.0対応に更新。
FoundryがAIエージェントツール企業Griptapeを買収。Nuke・Maya・Blenderと接続可能に
NukeなどVFXツールで知られるFoundryがMCP対応AIエージェントフレームワーク企業Griptapeを買収。Griptape NodesはBlender・Maya・Nuke・Flow Production Trackingと連携でき、個人ユーザーは商用利用含め無料。
V-Ray for BlenderがコミュニティEditionを商用無料化。Natsura 0.6でHoudini向け植物生成も強化
ChaosがV-Ray for Blenderを商用プロジェクトでも無料で使用可能にした。またHoudini向け植物生成ツールNatsura 0.6がリリース、3DスキャンデータとProceduralを組み合わせた樹木生成が改善。SideFX Project Elderwood採用実績あり。
Recursive Superintelligenceが設立4か月で5億ドル調達。AI研究プロセス自体の自動化が目標
元SalesforceチーフサイエンティストのRichard Socher率いるRecursive Superintelligenceが、GV(Google)とNvidiaから5億ドルを調達し評価額40億ドルに。DeepMind・OpenAI出身者が中核を担い、AIの評価・学習・研究方向の選定を自動化することを目指す。公式ローンチは2026年5月中旬予定。
NvidiaがAgent Toolkit(NemoClaw / AI-Q)をGTC 2026で発表。Adobe・SAP・Salesforceら17社が採用
NvidiaがエンタープライズAIエージェント向けオープンスタック「Agent Toolkit」を発表。セキュア実行ランタイムNemoClaw、深部調査ブループリントAI-Q、Nemotronモデル群で構成。AdobeではCG・動画・3D・ドキュメントをまたぐクリエイティブAIパイプラインへの統合が計画されており、CG業界とも直結する動きだ。
OpenAIとAnthropicが相次いでサイバー特化AIを限定公開。「制限付き防衛AI」という新カテゴリが誕生
Anthropic(Claude Mythos、4/8)とOpenAI(GPT-5.4-Cyber、4/14)が7日以内に限定リリース。両社とも一般公開せず、選ばれた企業・機関のみに提供。MythosはCyberGymベンチで83.1%を記録。AIサイバーセキュリティ市場は2026年に354億ドル規模に到達。
エージェント型AIがGPU超えてCPU・メモリ市場を拡大。Morgan Stanleyが最大600億ドル追加需要を予測
モルガン・スタンレーのレポートによると、自律エージェントの普及でオーケストレーション・状態管理に必要なCPU・メモリ需要が急増。2030年までにデータセンター向けCPU市場に325〜600億ドルの上積みを予測。GoogleはMarvellと推論特化チップの共同開発も協議中。
インドが閣僚級AI機関AIGEGを設置。Anthropicは年換算収益300億ドル超でOpenAIに迫る
インドが省庁横断型のAIガバナンス機関AIGEGを設立し、雇用影響対応も任務に含む。一方Anthropicは数か月で年換算収益300億ドル超の急成長企業へ転換したと報じられた。MCPは3月に9700万インストールを突破し業界標準へ。
本日のまとめ
CG/VFX側ではAutodeskの生成AI統合(Wonder 3D・MotionMaker・RADiCAL買収)とDaVinci Resolve 21が今週最大のトピック。AI業界全体では「AIがAIを作る」Recursive Superintelligenceの資金調達、NvidiaのエージェントAI基盤化、OpenAI/Anthropicのサイバー特化モデルと、いずれも「実験」から「インフラ化」へのシフトが鮮明になっている。